最初に
この試験は2025年1月に行った試験です。自分が所属する日本塗装技術研究会への提出記事として作成、公開したものをより見やすく改良し、製品に対する結果も公表する事にしました。少しでも参考になればと思います。
この試験をする事にしたきっかけ
まず最初にこの試験をしようと思ったキッカケについて話します。
弊社は年間5〜6棟の新築内部の全体塗装工事を頂いてます。引渡し前は他の工事の人が付けた汚れ、引き渡し後は施主様が汚した汚れのタッチアップや手直しを行う事が多く、タッチアップせずとも誰でも簡単に汚れを落とせる塗料は無いかと考えていました。
それと同時に自分の娘が重度のアレルギー体質という事もありホルムアルデヒドの影響を少しでも抑えれるようTVOC量も重視した塗料を選び試験する事にしました。
少し長くなりますが最後まで見て頂けると幸いです。

使用塗料ラインナップ

まずは感覚的な比較
これは自分の感覚で数値化されたものではないので参考程度になります。


試験体作成準備
あらかじめカチオンシーラーで下塗りしたプラスターボードへ塗装
そしてブロック分けをしてそれぞれの塗料を塗装していきます。

室内気温が5℃を下回らないように(2025/1/9に塗装)暖房をかけた状態で15日間放置します。

2025/1/24汚染除去性能実験開始
ん?

⑨の塗料だけ明らかに艶がある…今回用意した塗料は全て艶消しのはずなんですが。
艶が有る方が表面の凹凸が滑らかなので当然汚れが付きにくく落としやすいのでこの時点で⑨は失格といっていいでしょう。残念。
汚れ付けに使用するもの
醤油、コーヒー、水性マジック、煤汚れを手垢風に再現したものをそれぞれに付けていきます。
中性洗剤を水で20%希釈
それぞれ5分後に洗剤液で拭き取り、その後からウエスで拭き上げるという内容です。

右下:煤汚れ手垢風


5分後拭き取り結果

5分後結果

3時間後拭き取り結果


3時間後拭き取り拡大画像










結果を見て感じた事
まず驚いたのが5分での拭き取りでほとんどの塗料が醤油に対しての汚染除去機能が高かった事
反対に水性マジックはどれも落とせなかった。
3時間後の拭き取りでは5分では落ちた醤油もほとんどの塗料が落とせなかった。
他にも5分では落ちたのに3時間後には落とせなかったものも出てきた。これでわかる事はついた汚れはなるべく早く除去するのが大事だという事です。
汚染除去性能だけで見ると
⑧.⑨.⑩番が高い性能を示しましたが最初に言いましたが⑨だけ3分艶ぐらいあるのでこれは反則ですね。恐らくタッチアップしたらかなり目立つんじゃないでしょうか?今回は艶消しEP塗料の汚染除去性能の試験なので。ちなみに⑧も少し底艶を感じます。
材料代、臭い、VOC量、艶、汚染除去をトータルで考えると個人的には⑩が1番かなと思います。
(アレルギー体質の方や少しでも体に良いものを重視する方もいると思います。あくまで艶消しEPの汚染除去性能をメインにした試験である事をご理解いただけますようお願いします。)
今回は以上になります。これからも気になる事はぼちぼち試験して行きたいと思います。
結果まとめ

